なぜベトナムなのか?

なぜ今ベトナムに進出するのかは8つの理由が以下に挙げられています。

 

理由 拡大し続ける豊富なタレントプール

エンジニアが100,000人以上、デジタルコンテンツ専門家が75,000人以上の労働力を保持することで、ベトナムは国内および国際のIT企業に優秀な人材を十分に提供することが可能です。そして、IT専攻トレーニングプログラムから年次卒業者がおよそ40,000人以上でITの労働力が急速に増えてきます[1]。

ベトナムの人たちは若くてハイテックに深い興味を抱いており、西洋諸国と比べると若いときにコンピュータ科学の技術の世界に触れ、国際的な科学やテクノロジーの試験で高い点を収穫する傾向があります[2]。産業調査により、ベトナムの若い者はテクノロジーに対しての欲情が強いように見えます[3]。

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理由 経験の豊富なサービスプロバイダが多い
ベトナムのIT産業では経験の豊富な企業が多く活動しています。フルサービスを提供できる大手企業もありますし、モバイルアプリケーション、ゲーム、通信制御などに特化したサービスを提供できる企業もあります。テスト・検証、保守などの事業に専門化した企業や、最新技術を求めるプロジェクトやR&Dのプロジェクトなどに専門化した企業があるのは、HP, Alcatel-Lucent, Cisco, NTT, Toshiba, Panasonic, Sonyなどの多くの大手企業がベトナムを選択した理由と言われます。

 

理由 ベトナム政府からの支援が強い
ベトナム政府は積極的に企業に手厚い政策を打ち出している点、特に税制面でのコスト削減が挙げられます。政府よりIT産業に対しての優遇対策は暫定的なものではなく、2015年までに世界のソフトウェア製造トップ15に入ることを目指し、強いICT工業国になるという長期的な政策を展開しています。

 

理由 地理的位置のメリット
東南アジアに位置するベトナムは日本、韓国、オーストラリアなどのアジア諸国および、ドイツ、イギリス、フランスなどのヨーロッパ諸国との時差がかなり小さいので、時差によるコミュニケーションの不便などがありません。
北米との時差が大きいことに関らず、ベトナムはカナダ、アメリカにおける多くの企業に対してITサービスプロバイダとなっています。時差による問題については、検証・保守などの作業を夜間に行うのがより良いことから時々に利点となります。

 

理由⑤テクノロジータレント育成活動の強化
サイズが相当する他の発展途上国と比べると、ベトナムのIT企業は人材育成をより重視しているようです。国内の大学および高学校、諸国の政府などと連携することで品質の高い育成プログラムや設備・環境を充実しています。[4]

このほど、米国際開発庁(USAID)とインテル社が3年間にわたる支援を実施している、HEEAP(Higher Engineering Education Alliance Program、高度工学教育協力プログラム)は注目に値し、ベトナムの大学や短期大学の工学系学部における指導方法をより実践的かつ応用的な内容へと改善することを主な目的とした400億米ドル以上のプログラムです。

また、ベトナムドイツ大学(VGU)は2008年9月10日開校のドイツ標準レベルの教育を行う大学、世界銀行の後援によりアジアでのリーディングの研究大学を目指しています。

 

理由⑥グローバルアウトソーシング先のトップクラス
研究・コンサルティング会社の調査結果によりベトナムは世界トップクラスのアウトソーシング先となっています。世界的経営コンサルティングファーム、ATカーニーの2011年度グローバルサービスロケーション指数調査よりベトナムは魅力的な労働力を保持している国の中でNo.1として評価されました。
ガートナーが実施した2014年度の調査より、ベトナムはオフショアサービスロケーションのTop30に選出され、Tholonsが実施した2015年の調査より、ホーチミン市とハノイはアウトソーシングシティのTop20に選出されることになりました。

 

理由⑦損耗率が低、低コストで人材提供が可能
ベトナムのタレントプールのサイズおよびベトナムでの営業費用や生活費の安さによりベトナムは低コストで優秀な人材を提供することが可能です。

また、ベトナム人の従業員は特徴の1つとして雇用者に対する忠誠心を持っています。低損耗率によって育成コストは削減できますし、チーム内の信頼性および完全を構築できます。

 

理由⑧IT産業の製品およびサービスに対するポテンシャルのある市場となりつつある
ベトナムはテクノロジーの製品やサービスを提供している新たなグローバルハブとなっています。Intel, Samsung, LG などの大手電機メーカーは数億米ドルを投入し、ベトナムで工場を建設しています。Atlassianなどはベトナムをオフショア開発センターとして選択しています。ベトナムのIT産業は2013年度の売上高が約400億米ドルに達成しました。

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若い人口、経済成長やインフラ整備などの利点を踏まえてベトナム国内でもITの製品およびサービスに関るニーズが上がっています。そのため、ベトナムは単純に製造工場だけではなく、ポテンシャルのある市場となりつつあります。

 

 

 


[1] Vietnam Information and Communication Technology White Book(ベトナム通信情報白書)2014年出版の43頁、87頁。
チャートはソフトウェア産業10%、デジタルコンテンツ産業7%の労働力の加増率の予想も含まれる。

[2] “Computer Science in Vietnam: Counting Down to the Hour of Code” 、文: Hawkins Pham(Forbes)、2014年12月掲載済み。
http://www.forbes.com/sites/techonomy/2014/12/18/4560/

[3] “Vietnam’s IT Workers Value Passion over Pay”、文: Will Greene (Techonomy)、2015年2月掲載済み。
http://techonomy.com/2015/02/vietnams-workers-value-passion-pay/

[4] “Educators Unite to Build Vietnam’s Tech Talent” 、文:Will Greene(Forbes)、2015年4月掲載済み。
http://www.forbes.com/sites/techonomy/2015/04/24/educators-unite-to-build-vietnams-tech-talent/